高校生の就職・採用動向【高卒求人ニュース5月】こんな時代だからこそやれること。
【高校生の就職・採用の動向2010年度を予想】
こんな時代だからこそ、今できることを精一杯やって欲しい!
文部科学省発表より高校生の就職の状況実態を表す一つの指標として、3月31日に最終データが発表された。
そこには、この景況感をあらわす数字が並び、今後も景気影響がおおいにあることが予想される。
※平成21年3月新規高等学校卒業予定者の都道府県別の就職内定取消状況より抜粋(文部科学省発表)
■平成21年3月31日文部科学省発表 詳細データPDFダウンロード
【卒業生の現状】
文部科学省の発表(下記の表参照)によると、昨年度、就職先が一度決まったにもかかわらず、企業から内定取消しを受けた高校卒業生は386人にのぼる。
また、一部は進学など進路を変えたが、48人は4月以降も就職活動を続けていることが伺える。
さらに4月23日現在、卒業して企業に就職が決まったにも関わらず、自宅待機や入社日の延期を企業から命じられた大学生や高校生らは、92社計1,023人に上ることが厚生労働省の調べで分かった。
【企業側の現実】
企業は、業績が落ち込むと雇用は慎重にならざるをえない。
余剰人員を抱えたくない企業の思惑を考えると、採用の決断が鈍ることも理解できる。
内定取消しの問題が大きく取り上げられる昨今では、内定を安易に出せないというのが多くの企業側の実情だろう。
それらの点を踏まえると、恐らく今年度の求人(特に製造業関連)は減ることが予想できる。
そして、企業の採用基準も上がり、内定を勝ち取るのは例年以上に厳しくなるだろう。
【生徒の皆さんへ】
確かに昨年の段階で、ここまでの経済状況の悪化を予測できた人は少なかったかもしれない。
しかし、今年は予測が出来る。だからこそ、何が起きても想定内であるという準備が必要だ。
「いま自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの大きな目標は近づいてこない」これはメジャーリーガーのイチロー選手の言葉だが、 就職においても同じことが言えると思う。
自分たちは運が悪い、時代が悪いと落胆するのではなく、いま自分にできることを「明日は我が身」ととらえ、早いうちから準備をはじめよう。
企業研究はもちろん、自己分析(自分の好きなこと・やりたいこと)や試験対策はしっかり行なっていただきたい。そしてこの状況下で最も効果があるとすれば、企業に就職したOB・OGの方から話を聞いてみるのが一番良いのではないか。
是非、先生を通じ連絡を取ってもらい、話を聞いてみて欲しい。
表面では伝わらない、求人票には書かれない、中身の部分を知ることを企業選択の事前の準備として加えてもらいたい。