高校生の求人倍率は 0.93倍、求人数は前年比 18.1%増

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【2013年9月13日時点ではかなりの改善】

2013年9月の厚生労働省の発表によると、2014年3月卒業予定の高校生の求人・求職状況(7月末時点)を発表。求人倍率は、全国平均で0.93倍と前年同期を0.18ポイント上回り、3年連続で改善。
景気の持ち直しを受け、高校生の就職環境も改善しつつあることが示されたが、全国平均が1倍を超えていたリーマン・ショック以前の状態にはまだ回復していない。
地域別の求人倍率は全都道府県で改善し、最高が東京の2.84倍、最低は沖縄の0.35倍。11都府県で1倍を上回った。全国の求人件数は前年比18.1%増の17万2297人、求職者数は3.6%減の18万6222人だった。
全体的な傾向として、建設や医療・福祉分野、介護職などの求人が増え全体を押し上げた形となっている。

○ 求人数   約 17万2千人で、前年同期比 18.1%の増。
○ 求職者数 約 18万 6千人で、同 3.6%の減。
○ 求人倍率 0.93倍で、同 0.18ポイントの増。

<厚生労働省発表>
参照)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000015819.html

■9月13日以降で各地で発表されたデータから読み取る■

【北海道の最新状況】
厚生労働省北海道労働局が27日発表した2014年3月卒業予定の高校生の道内求人倍率は、10月末時点で前年同期を0・35ポイント上回る1・13倍に上昇した。
10月末時点としては1993年3月卒(1・35倍)以来の高水準で、道労働局は「景気回復を背景に企業の採用意欲が高まっている」としている。
10月末時点の求職者数は8602人で、前年同期比6・5%減った。求人数は9745人で、同36・6%増えた。就職内定率は50・1%となり、10月末時点では1997年3月卒(50・3%)以来の高水準になった。
新規学卒者を除く有効求人倍率は10月末時点で0・79倍となり、1991年10月(0・8倍)にほぼ匹敵する水準に回復した。
(2013年11月28日 読売新聞 引用)

【島根の最新状況】
島根労働局は28日、2014年3月に高校を卒業する生徒の就職内定状況(10月末現在)を発表した。
景気回復の動きを受け、企業が採用に積極的になったことから、就職内定率は77・5%と、リーマンショック以降初めて70%を超えた。
求人数は1562人と昨年同期から13・1%増加。建設や医療・福祉分野が採用を増やしており、全体の求人倍率は1・19倍と、過去5年間で初めて1倍を超えた。県内での就職を希望する生徒に対する求人倍率は1・56倍となった。
就職希望者1312人のうち、内定者数は1017人で昨年同期から6・9%増。60%台が続いていた就職内定率も、昨年同期を9・5ポイント上回った。
同局は「将来の明るい見込みがたった企業が積極的になっている。求人はあるので、全員就職できるよう支援したい」としている。
(2013年11月29日 読売新聞 引用)

【岡山の最新状況】
来春卒業を予定する岡山県内高校生の就職内定率が10月末現在、72%と昨年同期を5・3ポイント上回り、2008年度以来、5年ぶりに70%台となったことが、岡山労働局のまとめでわかった。
景気回復などを背景に求人数が伸びており、同局は引き続き求人の開拓に取り組むという。
同局によると、就職希望者数は昨年同期比で122人少ない3741人(男性2404人、女性1337人)。うち内定者数は2694人(男性1828人、女性866人)と117人増えた。また、求人数は4231人で366人増。求人倍率も0・13ポイントアップし、1・13倍となった。
同局は内定率の増加の理由に、▽来秋開業予定の商業施設「イオンモール岡山」関連の求人増▽景気回復や円安効果による製造業の復調――などを挙げる。
一方、未内定者は昨年より18・6%減の1047人。同局は「個別支援のほか、合同面接会や説明会を開き、1日でも早く内定が得られるよう支援を進めたい」としている。
(2013年12月2日 読売新聞 引用)

【鹿児島の最新状況】
来年3月に卒業を予定している鹿児島県内の高校生の就職内定率がまとまった。
10月末現在、前年比3・2ポイント上昇の73・4%。1995年の水準にまで回復した。
鹿児島労働局によると、4143人の求職者に対し、内定者は3042人。県内での就職が決まった生徒の割合は47・1%となった。
県内に限った求人倍率は1・34倍。製造業や卸売・小売業などで求人が増えたため、2年連続で1倍を超えた。県外も含む全体の求人倍率は8・83倍。
大学生(県内6大学)は2051人の求職者に対し、内定者は1185人。内定率は前年比で5・8ポイント改善して57・8%となり、4年連続で上昇した。2008年のリーマン・ショック以降、初めて2年連続で50%台をキープした。同労働局は11月、局内に「鹿児島新卒者就職応援本部」を設置。県やハローワーク、大学、経済団体などと連携し、学生らの就職活動を支援している。
(2013年12月6日 読売新聞 引用)

【群馬の最新状況】
群馬労働局は28日、来年3月卒業予定の県内の高校生について、9月末現在の就職内定率が前年同期比1・8ポイント増の50・8%となったと発表した。
この時期に内定率が5割を超すのは5年ぶりで、好調な出足となっている。発表によると、高校生の求職者数3042人(前年同期比3・2%減)のうち、内定者は1544人(同0・2%増)に上った。
高卒新卒者の求人数は4031人(同3・6%増)、求人倍率は1・33倍(同0・09ポイント増)だった。
同労働局は「不況により控えられていた、企業の基幹労働者を採用しようという意欲が高まっている」と分析している。
(2013年10月29日 読売新聞 引用)


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