高校生の就職【高卒求人ニュース】若い力を採用している業界・企業に目を向けよう。
【ネームバリューや規模で企業を選ぶ時代は終わった。今、若い力を採用している業界、そこに目を向けよう】
厚生労働省発表の最新データから2010年度の高卒求人動向を考える。
※厚生労働省 平成21年3月13日付け報道発表資料より
【就職内定率6年ぶりに悪化】
3月13日付で厚生労働省より発表された1月末現在の就職内定状況(下記図表参照)によると、内定者数は16万2千人、前年同期比4.2%減で、内定率は87.5%、1.9ポイント下回った。
これは内定を取り消された生徒の影響もあったと考えられる。
近年右肩上がりで上昇していた高卒採用に急ブレーキをかけた形になった。
【採用に対し、積極的な業界はどこか?】
新聞各紙では、企業の2010年度採用計画が盛んに取り上げられている。
新卒採用に積極/消極的な企業の情報を各紙まとめると、高水準の採用を維持するのは、流通・外食・電力・金融などの内需型産業である。
特に流通・サービス業は景気拡大期に人材を確保出来なかったため、これを好機とみて人材獲得に動く企業が多い。
3月6日付の日本経済新聞の記事には、流通・サービス大手35社の新卒(大卒含む)採用計画が発表されていた。
この記事では、35社中、採用を「増やす」11社、「横ばい」13社となり、7割が今春以上の採用を計画している。
急激な景気後退局面にあっても流通・サービス業の現場では人手不足感が強く、自動車産業や製造業に代わる雇用の受け皿としての見方が確実に高まっていると言える。
【一つに偏らせない職業研究が肝要】
初めて就職活動をする生徒たちは「例年届いている企業からの求人票が今年は届かないかもしれない」という情報ばかりが耳に入り、不安は増すばかりだろう。
そんな中必要なのは、生徒の職業選択の幅を広げ、採用を維持する業界へも興味を持たせる就職指導をすることではないか。
それが生徒のモチベーションを維持させ、将来を左右する大きな決断を後押しすることにつながるはずだ。
厚生労働省報道発表資料詳細は http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0313-5.html
厚生労働省資料詳細は http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0313-5.html