最近みんな「エコ」に一生懸命なのは何で?~自分は関係ないじゃ済まされない!~
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■Part02 [~自分は関係ないじゃ済まされない!~]■
最近みんな「エコ」に一生懸命なのは何で?
キーワード:【地球温暖化】【温室効果ガス】【京都議定書】【CO2削減目標】【オバマ大統領】【「チーム・マイナス6%」】【環境税】
今回のテーマは「エコ」!皆さんの家族や友達でも、エコバック、マイ箸、省エネ家電、ウォーム・ビズなどを生活の中で実践してる人がいませんか。
もはやエコは新しい生活スタイルの一つですが、そもそも今なぜ「エコ」なのでしょう…みなさん、考えたことはありますか?
実は、日本は昨年から、具体的な温暖化対策を始めなければいけない、ある「約束」の期間に入っていたのです。
1997年、異常気象を引き起こす地球温暖化の原因である温室効果ガスを、地球全体で減らす取り組みを話し合う国際会議が京都で開かれました。
ここでの最大の成果、それは「約束期間内に先進国が出す温室効果ガスの量を1990年のレベルから5%以上減らす」という「約束」が取り決められたことです。
この「約束」は京都議定書と呼ばれています。
その約束期間が、昨年2008年~2012年の5年間。
さあ、もう「待ったなし」なんです!
温室効果ガスの中でよく知られているのは二酸化炭素(CO2)。日本はこれを6%削減する約束をしました。アメリカは7%、EU(欧州連合)は全体で8%削減と、目標を定めました。
ところがアメリカは、ブッシュ政権に替わったとたん「京都の約束は守らない」と、議定書の離脱を表明しました。「7%の削減を実現しようとするとこれまで通りの豊かな生活ができなくなるから」というのが理由です。また、京都議定書でCO2削減目標を定めた国は先進国ばかりで、途上国は目標を定めませんでした。この点もブッシュ大統領は不公平だと主張しています。削減の取り組みをしないという訳ではありませんが、このため、今現在アメリカにおいては目標値が意味をなしていないのです。
ですが、大統領が替わると国としての姿勢も変わります。
今度のオバマ大統領はどうでしょう?地球環境問題に熱心だと言われていますが…
今後の発言に注目です!
さて、日本のことに戻りましょう。アメリカが離脱して、先進国全体で5%というCO2削減目標のクリアは難しくなりましたが、それでも日本は日本として約束を守らなければなりません。
ですが、2007年の排出量は、基準となる90年より8.7%上回っていました。(※注1)
マイナス6%という日本の削減目標をクリアするため、政府は経済界とも協力し「チームマイナス6%」というプロジェクトを掲げ、環境対策の具体的な取り組みを企業・国民一人ひとりに訴えています。
また、環境税の導入も検討されていますが、この取り組みは未だ意見がまとまらず実現できていません。
国や企業が一丸となって取り組むCO2削減対策。
では、私たち一人ひとりが協力できることは何でしょう?例えば、ゴミを減量すること。
ほかに、電気、水道、ガスの無駄をなくし、省エネに努めることが考えられますね。
マイナス6%の削減を実現するには、私たちのエコな気配りが、とっても大切なんです。
きっと地球のためになることを信じて!
(※注1)環境省報道発表資料:2007年度の温室効果ガス排出量について:平成20年11月12日付