高校新卒者の就職試験 筆記対策~2011年4月編~
今の内に知っておきたい!クイズでわかる世の中の流れ!
【5分で覚える時事問題クイズ】
就職を希望するってことは、来年4月には社会に出るってこと!
ビジネス社会では、世の中の動きや、ニュース、情報に
敏感であることが要求されてしまうのだ。
難しいことはあるけれど、
興味を持っていてほしい世の中の動き!
2010年12月、チュニジアで屋台で野菜を売ろうとした青年が、
警察官に屋台を押収されたことに抗議して焼身自殺したことがきっかけとなり、
民主化を求める反政府デモが勃発しました。
参加者はインターネットやツイッター、
フェイスブックで連絡を取り合うなどして抗議運動を展開し、
2011年1月、長年に渡って独裁政治を行っていたベンアリ政権が崩壊したのです。
この反政府デモは他の中東諸国にも飛び火し、
2011年2月にはエジプトのムバラク政権が退陣、
リビアにおいても現在大規模なデモが勃発。
さらに、イエメン、ヨルダン、アルジェリア、モロッコ、スーダン、バーレーン、イランなどでも
同じような運動が広がっています。
【補足解説】
中東諸国では人民による自由な選挙が実現すると、
過激派が存在する「イスラム原理主義」の勢力が力を持つ可能性があり、
民主化後も問題がまだまだあるのです。
来年の2012年は、日本周辺の主要国、問題国のリーダーがまるごと
変わってしまうかもしれません。これを「2012年問題」といいます。
まずは日本の同盟国であるアメリカと、北の大国ロシアでは、2012年に大統領選挙があります。
そして昨年、日本を抜いて世界第2位の経済大国となった中国では、
共産党の党総書記の交代があります。
これにより、3つの大国の政治体制が大きく変わる可能性があり、
世界の情勢にも多大な影響を与えることが考えられています。
その他にも、2012年には隣国の韓国でも大統領選挙が、台湾では総統選挙が行われ、
さらに、日本や韓国と緊迫した状態が続く北朝鮮でも総書記の交代があります。
【補足解説】
2012年というと、古代マヤ文明の時代に作られた
未来の暦が2012年で終わるので、「2012年に世界が滅亡する」という説もありますが…。
「日本はTPPに参加するか?」という問題が、この頃話題になっています。
TPPとは「環太平洋戦略的経済連携協定」のことで、
これに参加する国どうしはお互いに貿易をする際に関税をかけないことが取り決められており、
現在はアメリカ、シンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランド、オーストラリア、
ペルー、ベトナム、マレーシアの9カ国が参加しています。
菅内閣はTPPを「第3の開国」と位置づけて、参加には積極的な姿勢を見せていますが、
もし参加する場合、上記の諸国と貿易の活発化が期待できる反面、
安い値段の農産物が多く輸入されることによる農家へのダメージが心配されており、
現在は参加の表明を保留している状態です。
【補足解説】
とはいえ、もしも日本がTPPに参加しない場合、国どうしの貿易競争に負けてしまい、
結果的に輸出産業も農業も共倒れになりかねない危険性があります。
正解:初級…A 中級…C 上級…A
皆さん、今のうちに世の中の動きに感心を持っていて下さいね。