~実践応用編~「高校生の採用面接対策」熱血就職試験ガイド2010
【「面接なんて怖くない!」~面接番長の・・・採用面接突破術指南!~実践応用編】
面接の心構え~基礎編~はキチンと理解しましたか?OK!という高校生の就職希望の諸君にもっと採用の確率を上げるための実践応用編をお届け。
採用試験では大多数の企業が「面接を一番重視する」と言うほどの、最大のヤマ場。
ここでは「やる気」と「ひとがら」と「コミュニケーション能力」を判断されるのだ。練習をたくさんこなせば、本番に自信が持てる!今回は就太くんの面接を実況中継。びしばしツッコミ(アドバイス)をしていくぞ!! ぜひ参考にして、自分の課題と対処法を見つけ、乗り越えろ!
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【挑戦者:岩本就太くんの面接の悩み】
就太:「普通には応答できるのですが、いまいちプラスのPRができなく・・・」
<就太くんの志望データ>
・サービス業志望・外食企業を志望・アルバイト経験あり・飲食店のアルバイト経験から、いろんな人とかかわれる接客業に興味を持つ・人と話すのは好き・初めての面接練習
【面接番長の基本のアドバイス】
面接番長:「この仕事を、この会社でやりたいんだ!と、まずはその気持ちを精一杯伝えようとすることを!」
面接官 それでは面接を始めます。まず、あなたの名前を教えて下さい。
就太 ①岩本就太と申します。東京都の私立ブリスク高等学校から参りました。
面接官 ありがとうございます。それでは、まずは自己紹介をお願いします。
就太 ②私は、中学の頃から六年間、硬式テニスを続けており、体力には自信があります。所属していたテニス部では代表選手に選ばれ、県大会に出場した経験があります。本戦まで勝ち進むことは出来なかったのですが、試合で負けた経験をバネにして、部の仲間と試合に勝つための練習メニューを組み立てたり、常に上の目標を目指して努力を続けてきました。友人か らは、熱血野郎と呼ばれています。
面接官 あなたの長所と短所はなんですか?
就太 ⑤長所は、誰とでもすぐ仲良くなれるところです。短所は、人からどう見られているかを気にしがちなところだと思います。
面接官 他人の目が気になる?
就太 ③えーっと・・・その・・・自分は何事にも、「こうすればもっと良くなる」と思いついたら、友達も巻き込んで良くしていきたいって考えるんです。ただたまにふと、「みんなはウザイと思ってるんじゃないか」と気になる時があるんです。
面接官 なるほど。あなたと違う考えの人がいたら、どうしますか?
就太 まず一生懸命その人の話を理解したいと思います。それに対する自分の考えも話して、より良いと思うほうの考えに賛成します。
面接官 友達は沢山いますか?
就太 ①はい!学校やアルバイト先にも、仲の良い友人が沢山います!
面接官 元気がいいですね。それでは、当社を志望した理由を聞かせて下さい。
就太 御社の「おもてなしの心でお客様の満足を追求するサービスを」という考え方に魅力を感じました。
④また、社員の教育に力を入れていていると聞いて、レベルの高い接客技術を得る事が出来ると思い、御社を志望しました。あと、御社の「○○」というお店の▲▲というメニューのファンなんです。よく食べに行きました。
面接官 接客の仕事を選んだ理由は?
就太 ⑥近所のレストランでホール接客のアルバイトをしていた経験から接客の仕事を志望するようになりました。
初勤務の時、心構えとして店長から「おもてなしの心」を教えてもらい、奥が深いんだなと感じて興味を持ちました。
面接官 接客もいろんな仕事がありますよね。飲食店での接客を志望した理由は?
就太 アルバイトで経験があるということもありますが、他とは違い、お客さまにいごこちのいい空間を作ってあげるために気を配るっていうのが自分なりの「おもてなし」だと思うんです。食器を早く下げるとか、お冷やを注ぎに行くタイミングとか、そういうのも大事なんだと教わりました。
面接官 そのお店にそのまま就職しようとは思わなかった?
就太 個人店なので、社員は雇えないと言われました。それに、御社のように幅広い年齢の人がいらっしゃるお店のほうが、いろんなお客さまに出会える魅力があると感じました。また、イタリアンから和食までたくさんのお店をやってらっしゃるというところも魅力だと思いました。まずは経験を積んで、将来はいろんなお店で誰よりも仕事が早い、アルバイトスタッフからも頼られる社員になりたいと思っています。
【就太くんの総合評価は?】
きちんと準備をして面接に臨んでいたとは思います。
減点はないにしろプラスに転じているところがあまりなく、面接官にとっては普通で「よし、この人なら!」と思わせことはできていません。
可もなく不可もなくといった印象を与えてしまって不合格ラインギリギリで合格といったところでしょうか?
70点/100点満点(合格ラインは70点)
【秘訣ポイント①】
「自分が得意なところだけ元気なのは・・・ちょっとね・・・」
面接の初めではちょっと自信なさげだね。最初のあいさつ、話す姿勢から面接官に元気を感じさせなければいけない。
第一印象はその面接を左右します。面接での改善ポイントが「姿勢」と「声の大きさ」である人はとても多い。入室の際の「失礼します!」と、自己紹介するところからテンションを上げていこう。元気がない印象になるのは絶対にNG。
面接の際は、「頼もしい自分」「ハキハキしている」自分を「演出する」必要がある。練習をして目指すべきテンションの感覚をつかもう。また、とにかく動きも言葉も「キビキビ」を意識してみて。意識するだけで大きく印象は変わってくるよ。
さらにボディランゲージを取り入れると説得力の演出に役立ちます。就太くんは終始両手で膝を握りしめてたけど、手は自然に(だからといっていつも通りはいけない)、かつ大きく動かしながら話すことを意識してみてください。
途中でテンションを落とさないようにも心がけて。内容が『普通』と思っていても、「どうだすごいだろう!」と強い気持ちを持って。合格する人は、こういった自己暗示を自分にかける努力を行っています。そうすると、自然と姿勢もよくなるし、声も通るようになりますよ。
覚えてきたことを一生懸命話すだけでも、高校生の場合なら、それはそれで一生懸命さは伝わるものではある。しかし!面接は「会話」!頭ひとつ抜け出して目にとまるためには、「棒読みの印象」はなくす。棒読みになることで「嘘っぽく」聞こえるのに注意。
【秘訣ポイント③】
「面接官のツッコミは、チャンスと思え!」
想定していなかった質問がきても、焦ってはいけない。ここで格言。『会話が成り立つのは「ツッコミ」のおかげ』。
面接官が質問してくるということは、自分に興味を持ってもらえている証拠。
【自分の返答が何か悪かったのでは?】などと思わずに、【聞いてくれた。良かった!】くらいの気持ちで素直に答えよう。
何よりも面接官は、つっこまれた後の反応をとても見ている。想定外のシチュエーションでのコミュニケーション力は、面接官が評価したいポイント。
思ったこと、ひらめいたことを、結果を気にせずにどんどんリズムよく答えていこう!
あまりに言葉を吟味しすぎて、「あっ…うっ…そのぉ…あのぉ…」と間があく人ほど、せっかくのチャンスを無駄にして、損をすると考えよう。
【秘訣ポイント④】
「具体的なエピソードを交えると成功する!」
「こういった目標を持って、こう頑張りました」という内容だとよくある印象。これでは大勢の中に埋もれてしまう恐れがある。これを改善する方法は一つ。「自分の経験」を交えること。そのシーン(映像)を思い出しながら喋ってみよう。このほうが楽だし、イキイキ会話ができるよ。
また、多くの人が成功談のPRを行うのに対して、失敗談から組み立てるのも結構良い手です。
学校生活からでいいのですが、就太くんの場合、せっかく「接客」というシゴトに直結するアルバイトをしていたのだから、アルバイト中にあった具体的なエピソードを交えるとより説得力が増す。
例えば、「接客中に失敗しお客様に怒られたこと」を題材に、どんなことを考え、その後どのように工夫して改善したかなどの努力を話すと、話に広がりがでてくるよ。
【秘訣ポイント⑤】
『「●●だから、××です。」の「●●だから」が大切!』
長所は?と聞かれれば「●●だから、長所は××だと思います」と答えることをオススメしよう。
この「●●だから」に面接官は耳を傾け、キミの人柄や考え方を知ろうとし、必ずプラスの印象を与えられるよ。また、「××です」の結果だけを述べても、薄っぺらい印象を持たれかえってマイナス。
すべての細かなところまで、とことん「●●だから、××(です)だと思います」という話し方を意識して話すようにしていると、理論的で説得力がパワーアップ!
【秘訣ポイント⑥】
「志望理由は、調べた会社情報に具体的要素をプラス!」
独創的な志望理由を無理に考えるより、胸を張って「こういった考え方の企業が好きです!」と言えば大丈夫。ただし内容は具体的に!どこに共感したかをはっきり限定して述べ、そして自分の長所や特技から、この会社で何をしたいのかを加える必要がある。
HPや職場説明会の内容を取り上げただけで終わらず、そこから自分の「●●したい」を探し熱心に伝えると、心のこもった志望動機を語ることができる。この場合、見て聞いて良いと思うことを述べただけで終わり、その後がない。
ファンであるなら「もっとこうしたい!」という意欲を語らないと会話が成り立たない!それに、代表選手に選ばれたことも、頑張ったことは全部、魅力的な成果だと感じさせる。話さないのはもったいない!
限られた時間、たくさんあるアピールの中で一番に伝えるべきことが必ずある!人に聞いてもらったりして、客観的に順番をつけてもらってみよう。そして、最低その順番の1位を面接の早い段階でアピールできるようにしよう!
そうすれば面接がとても優位に進められること間違いナシ!
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