【高校生就職動向】過去バブル経済以降のデータと共に見る今年度以降の高卒求人

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【高校生の就職<求人・求職>情報データ】
「過去バブル経済以降のデータと共に見る今年度以降の求人傾向」

悪化する経済状況。
高校新卒求人数、来年度に向けてどうなる? 

下記の表は、厚生労働省が発表した平成20年7月末までの過去24年間の求人・求職状況の推移になります。ここ6年は連続で求人倍率が上昇し、積極的に高校生を採用しようという企業が年々増えている状況です。
しかし、生徒の皆さんはこの状況が示す通りの就職がはたして出来ているのでしょうか?
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▲厚生労働省平成20年9月12日発表データ 参照

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【「売手市場」の暗転】
 ある地域の先生方は、生徒の希望から地元就職を勧めたくても、その地域内では極端に求人数が少なく、11月になっても未内定の生徒が多数いるとおっしゃっていました。
またある地域では、行政からの勧めによって採用枠を多くした企業が、9月に出した1次募集の内定を、景気悪化に伴う様々な理由により取り消すという事態が起こっているとも聞きます。※

※内定を出した当時に業績悪化などを予見ができなかった場合以外は、経営悪化を事由とする取り消しを「正当な理由」として原則認められていません。

 ご存知の通り、世界的な金融・経済不安のあおりを受けた企業が縮小または経営破綻したというニュースも毎日のようにテレビや新聞で見られます。
現在の経済状況が好転しなければ、来年度以降、求人数が90年代初頭のバブル景気崩壊後に見られたような流れを辿り(上記の表参照)、減少していくことを予想せざるを得ません。
今年度内でも、先ほど述べたように内定を取り消す企業が、生徒の卒業までにまだ出てくることも考えられます。

【11月以降の就職活動に向けて】
 とは言え、まだまだ募集人員に達していない企業では積極的な追加募集を続けています。
皆様各先生方が「生徒の将来の一端を担っている」という意識を強くお持ちであれば、どのような状況になっても生徒は心強く思うのではないかと思います。


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