高校生の就職ニュース 【高卒求人.News】
就職内定率40.6%。負の連鎖が続く就職状況…
厚生労働省が11月16日に発表した、
高校新卒就職希望者の就職内定率は、
9月末時点で40.6%でした。
昨年の同時期は37.6%だったので、
内定率は若干上がったと言えます。
しかし求人数、求職者数、求人倍率は昨年よりも少なく、
まだまだ求人状況が上向いてきたとは言えない状況です。
下の表によると、9月末時点の求人倍率は全国平均で0.87倍。
これは求職者1人につき求人が0.87件しかない、
つまり1人1社分の求人がないという状態です。
そのため就職希望者は数少ない求人の中から
企業を選ばなければならず、
職業の選択肢も極めて限られている状況です。
もともとは製造業を希望していたある男子高校生は、
「正社員になるためには職業を選んでいられない」と、
飲食業や販売業など、他の職種にも視野を広げて
求人企業を探していると言っていました。
しかし、ある企業の採用担当者からは、
「行きたい企業がないので仕方なく当社を受けた、という感じの受験者が何人かいた」
というお話もありました。
本来希望していた企業や職種とは違うところの採用試験を受けているので、
受験者の採用試験に対するモチベーションが
どうしても下がってしまうようです。
また、企業は採用にとても慎重になっている傾向があり、
選考基準も高く、採用試験を受けても内定を勝ち取るのが
非常に難しい状況になっています。
求人が少ない…
職業が選べない…
選考基準が高い…
思うようにいかない、厳しい就職状況が続いています。
【2011年11月18日】
高校新卒者の都道府県別求人・求職・就職内定状況(平成22年9月末現在)
(注) 求職者数とは、学校又は公共職業安定所の紹介を希望する者のみの数で、
就職内定者数とは、学校又は公共職業安定所の紹介によって内定した者のみの数です。