高校生就職&採用「本気のシゴト塾!」高卒で社長★キャリアコンサルティング【室舘勲さん】
【高校生の就職・・・採用のための本気の講義!「人を選ばず、誰とでも仲良くすると自分のためになる」】
最終学歴が高校卒、若くして社長、というと、特別な人のように思えるのではないでしょうか?
でも、株式会社キャリアコンサルティングの室舘社長は卒業後青森から上京し、ごく普通の就職をした一人。
それから社長になることを夢見て、32歳でその夢をつかみました。
そう、夢を切り開こうとあきらめなければ叶うもの・・・。そんな室舘社長が今回の塾長。
「高校生のシゴト塾」講義開始!
【高校生の就職シゴト塾 塾長プロフィール】
◆室舘 勲(むろだて いさお)
1971年青森県むつ市に兼業農家の次男として生まれる。高校時代はバスケットボール部に所属し、青森県立田名部高等学校卒業。卒業と同時に上京し、スーパーマーケットに就職。社長になることを夢見て、決心を固め1年後に退社。
転職したが、会社の経営悪化で1年半も給与ナシで働き続ける。会社の事業をビジネス教材の販売に転換すると、業績も好転し、トップ営業マン・トップマネージャーになる。
2000年からは、「人間力」にあふれた若者教育を広めることに本格的に着手し、2003年の32歳で株式会社キャリアコンサルティング設立。代表取締役社長に就任。
現在は、教育を受けるために1000人以上の社会人や学生が集まる。セミナーや講演などを行い、2009年4月「まずは上司を勝たせなさい」~20代で上昇気流に乗れる本~を講談社より出版。
― 室舘社長はどんな高校生でしたか?
私の故郷は青森の北のむつ市というところで、その地域では進学校にはいるのかな?
青森県立田名部高校に行っていました。
バスケットボールにはまっていてNBAを見ては将来はあそこに!と思っていたり、ビリヤードも好きだったので、ビリヤードのプロになってやろう!とか思っていました。
家では勉強はしなかったのですが、学校はしっかり行ってました。
また、中学から高校3年まで吹雪の日でも休むことなく毎日毎日、新聞配達のアルバイトに行っていました。
稼いだお金で当時12万円もするステレオを買ったり、高価なビリヤードのキューを買ったりと。
バイトで貯めた貯金も60万円ありましたかね。それで、朝日新聞社より皆勤賞で表彰され、甲子園に招待されたし、二条城にも行った。
そんな経験があります。真面目に頑張る高校生だったと思いますよ(笑)
― そんな室舘社長が進路を進学ではなく、就職に決めたのはなぜですか?
早く社会に出て働きたいと思っていたのは確かですが、中学から高校3年までバスケットボールに明け暮れていたこともあって、大学のバスケ部にも入りたいなと考えていたのも確かです。
しかし、兄が大学に進学したので、「家には二人も大学に行かすような余裕はない」と自分で判断し、次男の私は進学をあきらめました。
高校3年の3学期、テレビで「フリーター」という存在を知り、単純な私は、あまり深く考えずに「自由」という響きと「東京」に憧れて、「東京でフリーターになろう」と考えていました。
しかし、当時の担任の先生の説得に合い、東京に出て普通に就職することにしました。
高校3年の3学期ということもあって、就職の選択肢は3つのみ。スーパーマーケットか家電量販店かファミレスで、その当時の私にはどれも知らない会社でした。
そこで、一番身近で分かりやすいスーパーへ就職することにしました。
後になってみれば、家電量販店もファミレスも都会ではあちこちにあったのですが・・・。
― 高校生にシゴト選択のアドバイスをしてあげてください。
私には選択肢は3つしかありませんでしたが、もし選択肢がたくさんあって選べない!または分からない!ということであれば、私ならまず自分より圧倒的に知識がある先生に、「自分に合いそうな仕事や会社をピックアップしてください」としぼり込みを頼むでしょう。
で、そこからは、自分の「好き」や「興味」の範囲、「インスピレーション」でさらに絞り込みをかけ、それらの会社案内やホームページを見ると思います。
でも、最終的には「えい!やー!」って決めてしまうでしょうね。
というのも就職すると、部署も変ればシゴト内容も変っていくわけで、会社に入ってやってもいないうちから必要以上に悩む必要はないと思うからです。
― 「フリーター」は仕事として「アリ」?「ナシ」?
フリーターになるのは「覚悟の問題」だと思います。
つまり、世間は甘くはなく、フリーターでの仕事はキャリア経験とは認めません。
そういう意味では「ナシ」です。
長年フリーターをやっていて、彼女や奥さんから「普通に定職に就いて」と言われ、就職しようなどと思っても、まずどこも採用してくれないと思ったほうがいいです。
何か特別な目的のためにフリーターでいなければいけないのなら、普通の就職はしない!という「相当の覚悟」を持っていなくてはいけないでしょうね。
― 3年以内に会社を辞める人が多いと聞きますが、辞めずに勤務するにはどうすれば?
2つあります。
一つは「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、まさにそれで、「好き」であれば苦労も苦ととらず鍛練しやすく上達しやすい・・・上達すれば、また楽しくなってさらに好きになれます。なので「好き」の要素が少しでもある仕事に打ち込んでみることは仕事を楽しめるコツなのです。
人が好きな私が今までずっと人に関わる仕事をやってますから、これは経験から言える事実です。
もう一つは、良いと思う先輩にべったりくっつき、とことん知識を得ること。3年間でやることはそれです。
良いと思う先輩のやることで良いと思う行為はどんどん真似してやればいい。
そうすれば仕事の覚えも早くなり、早く仕事ができるようになります。3年も経てばリーダーになって行くわけですから、仕事を任され、さらにヤリガイを持てるようになります。
中学からずっと新聞配達をしていたと言いましたが、この経験がそうです。最初は、配る家も少なくて8000円のバイト代でしたが、最後は配る家が増え2万4000円になっていました。
ずっと欲しかったものも買えるし、貯金もできて、その貯まるスピードも上がってゆく。
「仕事を任される」ようになったから収入が上がったわけです。その上、表彰もされたのです。「一つのことを毎日続けることはスゴイことだ!」と実感しました。
とことん頑張って続けていると、ある時、得られるものが多くなるものなのです。
― 高校生のうちに将来のためにやっておくことは?
人を選ぶことなく、誰とでも仲良く話したり、交流を持ったりしておくこと。就職したらそのままその経験は必ず役に立ちます。
自分の携帯電話のメモリーを見てください。
学生の皆さんのメモリーは「好きな友達だけ」が入っていると思います。
今はそれでもいいかもしれませんが、一歩社会に出ると、好きな人とだけ仕事をするということはありえません。嫌いな人とも関わりを持って仕事をしていかなければいけない場合もあるのです。
私の場合、高校生の頃は男女、先輩後輩、好き嫌い関わらず、誰にでも話しかけて仲良くしていました。
思えばその経験は、今日の自分にとても生かされています。
― 室舘社長にとって「働く」とはどういうことですか?
まず、私にとって「働く」ということは、「あたり前」のことです。働かざるもの食うべからず。
だから、「働く」とは「生きることそのもの」です。それが大前提にあります。
その上で、人間、一番楽しいと思うときは、遊んでいる時で、難しい本を読んでいても「ジャンプ」を読んでいるみたいに楽しいく読めたらいいじゃない。「働く」ことが楽しく思えたら最高の状態です。
中国の古典『大学』にもあるとおり遊んでいるかのごとく学ぶというのが学びの究極です。遊んでいるかのごとく学び、遊んでいるかのごとく働く「遊学遊働」。
「楽しむこと」=「働くこと」、「働くこと」=「生きること」、「生きること」=「働くこと」・・・になります。
― 最後に、高校生にメッセージをお願いします。
私はよく本にサインで、「感謝」と書きます。
「感謝」を表さない人が大嫌いなのです。
よく「親父やおふくろはどうでもいい」とか「すべて俺のおかげだ」とか言う人がいますが、自分の存在も、仕事がうまくいったことも、会社からもらうお給料も、全て自分だけであり得ることではない。
ゴルフの石川遼選手なんかはいつも感謝の意を口に出して言っていますよね。「まわりがあって、自分がある」ということをよく分かっているからこそだと思います。
いついかなる時でも、「感謝」をしてほしいと思います。
そうすれば、人間として良い状態の心を保てると思いますから。
【室舘塾長のフォトアルバム】
①87年。高校時代。バスケットボールに夢中。②89年。東京のスーパーに入社。会社の寮にて。洗濯ものがいっぱい干してある。③90年の冬。社長になることを決意しスーパーを退職したころ。ビリヤードもいつでも本気。④21歳で営業課長になったころ。⑤どん底からトップ営業マネージャーになり、20代で念願のフェラーリを買った。
※この本は2週間売上で1万部突破しアマゾンベストセラーランキングでもトップを獲得!10代の高校生から、いつまでも使える本です。是非一度読んでみてください。講談社より出版。購入は書店またはHPより!
◆室舘社長のブログ:http://ameblo.jp/murodate/
◆株式会社キャリアコンサルティングのホームページhttp://www.c-consul.co.jp/
◆室舘さんの著書「まずは上司を勝たせなさい」の詳細はHPをチェック!http://www.c-consul.co.jp/